冬を愛でる吐息の様に
静けさが舞って
幕は降りる
奏でる声も
呆気なく終わった

嗚呼

恋してた
瞬間を鳴く秒針が終りを告げるまで
愛してた
閉じぬ両目に寂しげな合図
果実は熟しました

最後
何てお前に云おうか
白紙の脚本、飾り立てるのは此処に居る
我々だけなのだ

嗚呼

そう
恋してた
秒読みの舞台
演目は最後まで揺れる言葉
愛してた
誰よりも今
お前を見ていたい
そう思った

きっと

恋してた
瞬間を鳴く秒針が終りを告げるまで
愛してた
唇は今
役目を終えて、こう言うだろう
「さようなら」